兵庫教育大アカハラ訴訟 元教授と大学に賠償を命じる―神戸地裁

大学にも責任を認める

指導教授だった男性からのアカデミックハラスメント(アカハラ)で精神的苦痛を受けたとして、兵庫教育大(加東市下久米)の大学院に通っていた兵庫県内の中学校教諭の女性(54)が、元教授と大学に慰謝料など約1千万円を求めた訴訟の判決が27日、神戸地裁姫路支部であった。

原告女性は、教育委員会の派遣制度を利用し、不登校問題の研究のため、2012年4月に入学。発達心理学が専門の元教授のゼミに所属。元教授は13年4月まで、原告女性に対して「おばさん」と呼んだり、「あんたは発達障害だよ」、「地獄を見ろ」などと侮辱したり、理由なく調査データの廃棄を指示したりした。このことからゼミの変更を余儀なくされた。大学側もアカハラを把握しながら適切な対策を講じなかった。

判決では「侮辱し人格を著しく傷つけ、研究活動の権利を奪った」とアカハラを認定。大学には「安心して研究活動に取り組める環境整備を怠った」とし、元教授と大学に計143万円の支払を命じた。