これは印象操作「週刊アサヒ芸能」が「逮捕者も出た」と付け「安倍総理 大麻サプリ使用」と報じる

週刊アサヒ芸能の記事

12月26日発売の「週刊アサヒ芸能」は、

安倍首相が昭恵夫人に勧められる形で、日本では御法度とされる植物に由来する外国製のサプリメントを使用している

という内容の記事を掲載した。(参照:アサ芸プラス「安倍総理に「“御法度の植物”由来サプリ使用」が報じられた!」http://www.asagei.com/excerpt/95506)

さすがにこれは「印象操作だ」と指摘されてしかるべき。

CBD(カンナビジオール)を主成分とするサプリ

記事で指摘されているサプリは、CBD(カンナビジオール)を主成分とするサプリ。(大麻から精製されるため、記事では大麻の活用を推している明恵夫人と結び付けている。)

大麻草(Cannabis sativa L.)に含まれる化学物質のうち、特に有名なものが、マリファナの主成分となるTHC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)だ。

そして、その物質の一つとしてCBD(カンナビジオール)がある。これ自体には、精神作用は存在しない。

THCとCBDは別物

THCは、大麻樹脂に数パーセント含まれ、精神作用を持つ。大麻取締法でいう「大麻」にはこの物質が多く含まれる。

大麻取締法第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く

大麻取締法1条但書で、対象外となるものには、樹脂に含まれるような成分が大量に含まれる危険性は低い。つまり、THCが定量されるはずがない。

検査でTHCが含まれるのであれば、大麻取締法の言う「大麻」であるということだ(推認できる)。

厚労省も、健康産業新聞の取材(http://www.kenko-media.com/health_idst/archives/6113)に対して、「茎や種子から、定量されるほどのTHCがとれることは考えにくい。THCが検出された時点で、大麻取締法に該当するおそれがある」。「茎の外皮からごく微量のTHCがとれるとは聞いているが、定量されるほどではないと考えている。種子も同様」としている。

誤解

もっとも、脱法ハーブで問題になったように、精神作用を伴う成分を意図的に入れ込んだ製品があることは事実だ。

しかし、だからといってCBDサプリが違法という事にはならない。

さらに、嗜好用大麻が禁止されていない国や州では合法的に販売されている。

例えば、コーヒーにTHCを入れた商品が発売されて話題となった。

「大麻の有効成分 THC を含んだコーヒー粉が登場!! これを飲むと “朝から感じよくハイになれる” らしい!」https://rocketnews24.com/2015/05/27/586349/

こうした情報や印象がごちゃごちゃになっていると思われる。

※なお、CBDサプリが癌や鬱に効くかは不明。CBDの健康作用は研究段階(=立証されていない)だ。●●に効く!といって購入を薦める業者にはご注意ください(そもそも薬機法(旧薬事法)違反・景品表示法違反の疑いがあります。消費者庁へ連絡を→「景品表示法違反被疑情報提供フォーム」http://www.caa.go.jp/representation/disobey_form.html)。