公務災害認定 被災地派遣中のくも膜下出血での死亡について ― 大阪高裁

東日本大震災の被災地へ派遣され現場で死亡した大阪府職員の妻が、地方公務員災害補償基金を相手に、公務外認定の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は26日、請求を棄却した一審大阪地裁判決を取り消し、公務災害と認めた。
大阪府富田林保健所の職員の男性(当時49)は、2011年4月と5月の2回、岩手県宮古市に派遣され医療チームの車の運転を担当していが、5月の派遣中に頭痛を訴え、宿泊先のホテルでくも膜下出血を発症。この6日後に病院で死亡した。
一審の大阪地裁は、業務が過酷とは言えない点、高血圧と飲酒歴があることを指摘し、業務との因果関係を否定した。
しかし、大阪高裁は、幹線道路以外では瓦礫は除去されておらず、余震の危険性を認識しながら業務に当たり、精神的緊張が強かったと指摘ホテルでもロビーの避難者に配慮が必要で、時間だけで業務を評価すべきではないと述べた。その上で、悲惨な現場を目の当たりにして「惨事ストレス」に遭い、負荷の高い業務で発症したと認めた。



フォローする