春日野部屋での傷害事件が判明【問われる相撲協会の姿勢】

公表されていなかった春日野部屋での傷害事件

春日野部屋に所属していた力士(23)が弟弟子(22)の顔を殴って傷害罪で起訴され、16年6月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が確定していたことが、24日共同通信の配信(https://this.kiji.is/328838308874552417?c=39546741839462401)によって明らかになった。

16年3月に理事に就任した春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は事件の存在を公表していなかった。

弟弟子を暴行したのは13年に新弟子検査に合格し、15年7月の名古屋場所を最後に引退した福岡市出身の元力士。14年9月5日夜、7カ月前に入門したばかりの弟弟子(千葉県出身)の顔を拳で殴ったり、腹を蹴ったりした。元力士が部屋の掃除の仕方を注意しようとした際にトラブルになったのが原因だったという。

弟弟子は全治1年6カ月と診断された。弟弟子側は14年10月、元力士を警視庁に刑事告訴。書類送検を受けた東京地検が傷害罪で起訴し、東京地裁が16年6月に有罪判決を言い渡し、確定した。必要な治療を受けさせなかったとして、春日野親方も保護責任者遺棄容疑で告訴したが、不起訴処分となった。

問われる相撲協会の姿勢

貴乃花親方の理事解任

元横綱・日馬富士による暴行事件で、日本相撲協会は4日、両国国技館で臨時評議員会を開き、昨年10月の巡業中に起きた暴行事件の報告を巡業部長でありながら怠った貴乃花親方(元横綱)の理事解任を決めた。

暴行が明るみに出た17年11月、鳥取県警が捜査を進める一方で、協会も危機管理委員会による調査に乗り出した。被害者である貴ノ岩の師匠で当時巡業部長だった貴乃花親方は、事件発生直後の同10月下旬に被害届を鳥取県警に提出しており、当局の捜査が終わってから協会の調査に協力するという姿勢をとり続けた。

しかし協会は当時、貴乃花親方のこうした姿勢や、協会への報告義務を怠ったことを問題視した。

大砂嵐の調査

 1月3日に長野県内で追突事故を起こしたことが判明した、エジプト出身の十両・大砂嵐について、協会は「警察の捜査終了後」に危機管理委員会が調査し、処分を検討するとした。

相撲協会が、「警察の捜査終了後に協会の聴取に応じる」姿勢だった貴乃花親方を非難した経緯から、インターネット上では「ダブルスタンダード」ではないかとの声があがった。

春日野部屋での傷害事件は誰が非公表としたのか

そして、今回、春日野部屋での傷害事件が明るみになった。

誰が非公表としてきたのか。もし、春日野親方だったとしたら、当然、理事としての責任が問われるべきだ。

さらに、春日野親方が相撲協会に報告していたとすれば、公表するか否かの判断は相撲協会に委ねられたとも言えるが、結局は表面化しなかった。隠蔽体質と指摘されても致し方ない。



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