大津地裁、高島市に賠償命令 住民監査請求をした市民の情報を漏らす

住民監査請求を行った12人の氏名などが市議らに提供されたことについて、この12人がプライバシー侵害を主張し、市に計144万円の損害賠償を求めた訴訟。

大津地裁は27日、計7万2千円を支払うよう市に命じた。

原告は、住民監査請求を行った市民団体「高島はひとつの会」のメンバー12人。平成28年6月、市庁舎整備の予算執行は違法だとして住民監査請求した。

同月、福井正明市長らが参加した市議会の全員協議会で複数の市議がメンバーの個人情報の公表を求め、福井市長も促したことから監査委員事務局長が氏名職業住所が記載された名簿をコピーし、市議に配布した。


裁判で市側は、名簿のコピーは全員協議会のみで配布しており、後に回収、廃棄したなどとし侵害には当たらないとしていた。

これについて大津地裁は「名簿に記載された情報は全員協議会で開示される必要性はなかった」とし、コピーが全て回収された証拠もないなどとして「プライバシーを違法に侵害する行為」とした。