「誤認しやすい信号機」で死亡事故 山口県に賠償命令

2012年12月、山口市の市道交差点で乗用車と衝突して死亡した原付きバイクの男性(当時23歳)の遺族が「誤認しやすい信号機があり、設置に瑕疵があった」などとして、信号機を設置した県乗用車の運転手らを相手取り約1億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、山口地裁であった。

山口地裁は「信号機は通常の安全性を欠いていた」などとして県と運転手に計約1900万円を支払うよう命じた。


乗用車側には、交差点の数メートル手前に横断歩道用の押しボタン式信号機が設置されていたが、交差点への進入を規制する信号はなかった。事故当時、押しボタン式信号機の車側は青で、運転手は徐行せず進行した。運転手は自動車運転過失致死罪で起訴されたが、山口地裁は14年7月に無罪判決を言い渡し、確定した。

判決では「信号機は規制の対象と内容が運転者に一見して分かる必要がある」と指摘。

「この信号機を設置した後、交差点では複数の事故が起きており、県には予見可能性があった。道路標識などを設置していれば、今回の事故が発生しなかった蓋然性は高い」として、県の過失を認定した。

運転手についても、「徐行の義務があった」と責任を指摘。

一方、原付きバイクの男性も、安全を確認すべき義務があったとして、5割を過失相殺した。



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