ショップチャンネルの「半額」根拠無し 消費者庁が処分 | 法律ニュース部

ショップチャンネルの「半額」根拠無し 消費者庁が処分

ショップチャンネルに措置命令

「きょうだけ半額」などと宣伝した商品の値引き前の価格に根拠がないとして、消費者庁は16日、テレビ通販大手「ジュピターショップチャンネル」(東京都中央区)に対し、景品表示法違反(有利誤認,同法第5条第2号/第7条第1項)による再発防止の措置命令を出した。

違反と認定されたのは、2016年12月~17年4月、テレビやズワイガニを販売した計9件の放送。将来価格と比較してセール品の値引き幅を示す場合、消費者庁は「セール後に少なくとも2週間以上販売されるなど、十分な根拠が必要」としている。

概要は以下の通り。

1 違反行為者の概要

名 称 ジュピターショップチャンネル株式会社(法人番号 6010001065291)
所 在 地 東京都中央区新川一丁目14番1号
代 表 者 代表取締役 田中 惠次
設立年月 平成8年11月
資 本 金 44億円(平成30年2月現在)

2 措置命令の概要

⑴ 対象商品

本件32型テレビ及び本件40型テレビ

本件ずわいがに

⑵ 対象表示の概要と実際

ア 表示媒体

ジュピターショップチャンネルが、地上波放送、CS放送又はBS放送を通じて放送した「ショップチャンネル」と称するテレビショッピング番組

イ 表示期間及び表示内容並びに実際

(ア) 本件32型テレビ

a

(a) 表示期間

平成28年12月9日

(b) 表示内容

News Release

平成28年12月9日に実施した「オールスター家電祭 2016冬」と称するセール企画として

① 「<49%OFF!> 明日以降 ¥192,240 ¥97,800」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「明日以降」と称する価額を併記した映像を放送することにより

② 音声を放送することによりあたかも、「明日以降」と称する価額は、本件32型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いものであり、かつ、本件32型テレビに係るジュピターショップチャンネルの実際の販売価格は、同日時点において他の販売事業者では通常設定できない安いものであるかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件32型テレビの販売は、平成28年12月9日に開始されたところ、本件32型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「明日以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額での
販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められず、かつ、同日時点において、本件32型テレビを同社と同程度又は下回る価格で販売する他の販売事業者が複数存在していた。

(a) 表示期間
平成29年1月2日から同月7日までの間

(b) 表示内容

平成28年12月30日から平成29年1月7日までの間に実施したセール企画として、「期間限定:12/30~1/7 <48%OFF!> 期間以降 ¥192,240 ¥99,800」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「期間以降」と称する価額
を併記した映像(別添写し2)を放送することにより、あたかも、「期間以降」と称する価額は、本件32型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件32型テレビの販売は、平成28年12月30日に開始されたところ、本件32型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「期間以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額で
の販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められない。

(a) 表示期間

平成29年3月20日

(b) 表示内容

平成29年3月20日に実施した「春いち!家電買い替え大作戦」と称するセール企画として、「<50%OFF!> 明日以降¥192,240 ¥95,900」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「明日以降」と称する価額を併記した映像(別添写し3)
を放送することにより、あたかも、「明日以降」と称する価額は、本件32型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件32型テレビの販売は、平成29年3月20日に開始されたところ、本件32型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「明日以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額での
販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められない。

(a) 表示期間

平成29年4月23日

(b) 表示内容

平成29年4月21日から同月24日までの間に実施したセール企画として、「期間限定:4/21~24 <49%OFF!>期間以降 ¥192,240 ¥96,800」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「期間以降」と称する価額を併記した映像(別添写し4)を放送することにより、あたかも、「期間以降」と称する価額は、本件32型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件32型テレビの販売は、平成29年4月21日に開始されたところ、本件32型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「期間以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額での
販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められない。

(イ) 本件40型テレビ

(a) 表示期間

平成28年12月9日

(b) 表示内容

平成28年12月9日に実施した「オールスター家電祭 2016冬」と称するセール企画として

① 「<43%OFF!> 明日以降 ¥224,640 ¥127,800」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「明日以降」と称する価額を併記した映像(別添写し1)を放送することにより

② 別表2「表示内容」欄記載の音声を放送することによりあたかも、「明日以降」と称する価額は、本件40型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いものであり、かつ、本件40型テレビに係るジュピターショップチャンネルの実際の販売価格は、同日時点において他の販売事業者では通常設定できない安いものであるかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件40型テレビの販売は、平成28年12月9日に開始されたところ、本件40型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「明日以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額での
販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められず、かつ、同日時点において、本件40型テレビを同社と同程度又は下回る価格で販売する他の販売事業者が複数存在していた。

(a) 表示期間

平成29年1月2日から同月7日までの間

(b) 表示内容

平成28年12月30日から平成29年1月7日までの間に実施したセール企画として、「期間限定:12/30~1/7 <42%OFF!> 期間以降 ¥224,640 ¥129,800」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「期間以降」と称する価額
を併記した映像(別添写し2)を放送することにより、あたかも、「期間以降」と称する価額は、本件40型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件40型テレビの販売は、平成28年12月30日に開始されたところ、本件40型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「期間以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額で
の販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められない。

(a) 表示期間

平成29年3月20日

(b) 表示内容

平成29年3月20日に実施した「春いち!家電買い替え大作戦」と称するセール企画として① 「<51%OFF!> 明日以降 ¥224,640 ¥107,900」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「明日以降」と称する価額を併記した映像(別添写し3)を放送することにより
② 別表3「表示内容」欄記載の音声を放送することによりあたかも、「明日以降」と称する価額は、本件40型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いものであり、かつ、本件4
0型テレビに係る他の販売事業者の販売価格は、同日時点において最低でも15万円程度であって、ジュピターショップチャンネルの実際の販売価格が当該他の販売事業者の販売価格に比して安いかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件40型テレビの販売は、平成29年3月20日に開始されたところ、本件40型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「明日以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額での
販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められず、かつ、同日時点において、本件40型テレビに係る他の販売事業者の販売価格は、15万円を下回るものが複数存在し、ジュピターショップチャンネルの実際の販売価格を下回るものも複数存在していた。

(a) 表示期間

平成29年4月23日

(b) 表示内容

平成29年4月21日から同月24日までの間に実施したセール企画として、「期間限定:4/21~24 <51%OFF!>期間以降 ¥224,640 ¥108,800」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「期間以降」と称する価額を併記した映像
(別添写し4)を放送することにより、あたかも、「期間以降」と称する価額は、本件40型テレビについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いかのように表示していた。

(c) 実際

当該セール企画に係る本件40型テレビの販売は、平成29年4月21日に開始されたところ、本件40型テレビが当該セール企画終了後に販売される期間は3日間のみであって、ごく短期間のみ「期間以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額での
販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められない。

(ウ) 本件ずわいがに

a 表示期間

平成28年12月13日

b 表示内容

平成28年12月13日に実施した「食の祭典!24時間グルメ祭」と称するセール企画として、「<32%OFF!> 明日以降¥14,580 本日価格 ¥9,800」と、実際の販売価格に当該価格を上回る「明日以降」と称する価額を併記した映像(別添写し5)を放送することにより、あたかも、「明日以降」と称する価額は、本件ずわいがにについて当該セール企画終了後に適用される通常の販売価格であって、実際の販売価格が当該価格に比して安いかのように表示していた。

c 実際

当該セール企画に係る本件ずわいがにの販売は、平成28年12月13日に開始されたところ、本件ずわいがにが当該セール企画終了後に販売される期間は2日間のみであって、ごく短期間のみ「明日以降」と称する価額で販売するにすぎず、当該価額での販売実績もジュピターショップチャンネルにおいて実質的に問われないものであって、将来の販売価格として十分な根拠のあるものとは認められない。

⑶ 命令の概要

ア 前記⑵の表示は、それぞれ、本件3商品の各商品の取引条件について、実際のもの又は自社と同種の商品を供給している他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であり、それぞれ、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること。

イ 再発防止策を講じて、これを役員及び従業員に周知徹底すること。

ウ 今後、同様の表示を行わないこと。



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