家裁調査官の論文のプライバシー侵害を認定―東京高裁 | 法律ニュース部

家裁調査官の論文のプライバシー侵害を認定―東京高裁

家裁調査官の論文の題材となった男性が、裁判所の監督が不十分だったため、論文の公表によってプライバシーを侵害されたとして、国に500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁が裁判所の責任を認めて、30万円の支払いを命じた。

判決によると、調査官は東京家裁で勤務していた当時、未成年だった男性の調査を担当。大阪家裁に異動後、その経験を論文にまとめ、精神医学の専門誌に掲載された。

一審東京地裁判決は請求を棄却。

しかし、高裁の白石史子裁判長は「調査官が論文を添えて届け出た際、大阪家裁は修正や撤回を求めるべきだった」と指摘した。