スワジランド、国名を「エスワティニ」に変更 英語を排除

アフリカ南部スワジランドの国王ムスワティ3世(Mswati III)は19日、英国領からの独立50年を記念した式典で、同国の国名を「エスワティニ」に変更すると発表した。

スワジランドは、「リードダンス(Reed Dance)」、通称「処女ダンス」という儀式で有名。毎年、数万人の少女たちが参加し、自分が処女であることをアピールする。国中から集まった少女たちは、上半身はだかのまま、周囲の丘から刈り取ったアシを王宮に捧げ、国王ムスワティ3世の前でダンスを披露。既に十数人の妻を持つムスワティ3世がこうした少女の中から新たな伴侶を選ぶことは、もはや慣例となっている。

スワジランド

一般事情

1 面積

1.7万平方キロメートル(日本の四国よりやや小さい)

2 人口

134万人(2016年:世銀)

3 首都

ムババネ(Mbabane

4 民族

スワジ族,ズールー族,ツォンガ族,シャンガーン族

5 言語

英語,スワティ語

6 宗教

伝統宗教,キリスト教

7 国祭日

9月6日(独立記念日)

8 略史

年月 略史
1968年 英保護領より独立
1978年 新憲法制定
1982年 南ア・スワジランド不可侵条約締結
1982年 国王ソブーザ二世(1921年即位)死去
1986年4月 国王ムスワティ三世即位
1993年10月 下院総選挙実施(20年ぶり)
1995年3月 スワジランド労働組合(SFTU)がゼネスト(1977年以来)
1995年7月 産業関係法修正によりストを禁止
1996年1月 SFTUがゼネストを敢行
1996年7月 国王が憲法見直し委員会(CRC)の設置を表明
1998年10月 下院総選挙実施
2000年11月 SFTU主導によるゼネスト決行
2003年10月 下院総選挙実施
2005年7月 ムスワティ三世,憲法案を承認
2006年2月 新憲法採択
2008年9月 下院総選挙実施
2013年9月 下院総選挙実施

政治体制・内政

1 政体

王制

2 元首

King MSWATI III(ムスワティ三世)

3 議会

二院制

4 政府

(1)首相
Barnabas Sibusiso DLAMINI(バーナバス・シブシソ・ドラミニ)
(2)外相
Mgwagwa GAMEDZE(ムグワグワ・ガメゼ)

5 内政

最大部族たるスワジ族を基盤として圧倒的な権限を持つ国王が君臨する王制国家。61年間にわたり王位にあったソブーザ二世が1982年に死去した直後は,王位継承をめぐり王族内で対立が見られたが,1986年4月にムスワティ三世が即位。ムスワティ三世は,国政を支配していた最高評議会を解散する等,新国王としての権力の確立を図ってきた。

2000年にはスワジランド労働組合(SFTU)主導によるゼネスト,国境封鎖デモが発生したが,1993年以降,5度の総選挙を実施し,2006年には1973年以来停止されていた憲法に代わる新憲法を発効させるなど,内政の安定化が図られている。

なお,この新憲法の下で,現代的な政党活動が認められるかどうかが焦点となっていたが,現在に至るまで政党活動は認められていない。近年,民主化を求める抗議運動が散発的に発生している。



フォローする